「させていただく」大研究

「させていただく」大研究

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出版社
くろしお出版
著者名
椎名美智 , 滝浦真人
価格
3,960円(本体3,600円+税)
発行年月
2022年12月
判型
A5
ISBN
9784874249246

なぜ皆、こんなにも「させていただいて」いるのか? 敬意不足が気になってつい使ってしまう現代人に贈る論文集。時空を旅し、辞書から漫才、食べログ、歌詞など探索し、「一人勝ち」の原動力を考えながらその正体に迫る。

■「はじめに」より
授受動詞には「やる・あげる・さしあげる」「もらう・いただく」「くれる・くださる」という3系列7動詞があり、本動詞としてだけでなく、他の動詞の後ろにつく補助動詞としても使われている。本書は、補助動詞として使われている授受動詞、特に「させていただく」に焦点を当てて、さまざまな分野の言語学者が各自の専門の視点から分析した論考を集めた論文集である。
(中略)
本書の特徴は、普段なら同じプラットホームで議論を交わすことのない異なる専門領域の言語学者たちが集結し、もっぱらモラウ系ベネファクティブ「させていただく」について論じた点にある。これほどバラエティに富んだ専門分野の研究者が一堂に会し、同一テーマを論じたことがこれまであっただろうか。執筆者の方々には、「させていただく」研究の決定版を目指した『「させていただく」大研究(仮)』への執筆を依頼した。今、その(仮)を取って、本書のタイトルとして掲げたい。(ただし、「させていただく」があまり使われていない時代や分野の分析を専門とする方には、「ていただく」を論じてもらっている。)

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