漢城(現ソウル)にある大韓帝国の迎賓館・ソンタクホテル。
伊藤博文統監が主催する晩餐会が催された翌日、ホテルの支配人ソンタク女史がとつぜん姿を消した――
16歳のホテルボーイ・裵正根(ペ チョングン)と梨花学堂の学生・李福林(イ ポンニム)は、女史失踪の謎を追うが……。
日清戦争と日露戦争の勝利で朝鮮の属国化を進めた日本は、1905年の第2次日韓協約(乙巳条約)によって大韓帝国の外交権を奪い、漢城に統監府(後の総督府)を設置、支配の度を一段と強めていきます。
大韓帝国皇帝・高宗は、国の独立を守ろうと手をつくしますが、そのなかである〝事件〟が起きます。
本書は、日本の植民地支配(1910年の韓国併合)が始まる3年前の1907年に、じっさいに起きたその〝事件〟をもとに創作された物語。
韓国の独立を守ろうと力を尽くす人びとや、伊藤博文、李完用などの実在した歴史的人物も登場。西欧文明が導入されていったころの朝鮮半島の開化期の風景とともに、史実をなぞりながら、手に汗にぎる歴史ミステリーが展開します!
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