随想美術史紀行 エジプトからルネサンスヘ

文藝春秋企画出版

随想美術史紀行 エジプトからルネサンスヘ

取り寄せ不可

出版社
文藝春秋企画出版部
著者名
村上稱美
価格
2,530円(本体2,300円+税)
発行年月
2022年12月
判型
四六判
ISBN
9784160090378

写実のギリシア・ローマと抽象のゲルマンが激突し、
キリスト教の見える化によりヨーロッパ美術が成立

欧州各国を訪れた著者が、美術作品の魅力を見たままに直截に語り尽くす

権威と来世信仰のエジプト美術
理想追及のギリシア美術と現実重視のローマ美術
抽象的かつ装飾的な非リアルのゲルマン美術
写実的にあらまほしき姿で再現したルネサンス美術
――明快な考察で提示される斬新な美術鑑賞術

中世において、西洋美術の本流ともいえる人間重視かつリアルを尊重したギリシア美術と、人間を描くことにあまり関心がなく抽象的かつ装飾的ないわば非リアルな表現を好んだと思われるゲルマン美術が激突し、この二つのモメントのハイブリッドの結果、キリスト教の神と教義を可視化(見える化)するものとして中世美術がつくられたと思う。それが十四〓十六世紀のルネサンスでほぼ完成され、十七世紀のバロック美術や、十九世紀以降の現代につながる西洋美術は、宗教色の濃淡はあるにせよ、その延長線上にあると感じているからである。(「おわりに」)

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