洋装の日本史

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出版社
集英社インターナショナル
著者名
刑部芳則
価格
1,089円(本体990円+税)
発行年月
2022年12月
判型
新書
ISBN
9784797681123

日本人はいつから和服を捨て、洋服を着るようになったのか?
日本人が洋服を着るきっかけとは?——明治政府の欧化政策? 関東大震災の教訓? 戦後のアメリカ文化の流入? ——実はどれも史料的、数字的な根拠がありません。
本書はNHK大河ドラマ「西郷どん」で軍装・洋装考証をつとめた著者が、膨大な史料を丹念に読み込み、日本人の服装の変遷を、幕末から昭和まで発展段階論を用いてわかりやすく解説します。
従来の近現代服飾史の通説を覆す内容が満載、あなたの頭の中にある洋服にまつわる情報をアップデートしませんか? 貴重な画像史料も約50点掲載!

――(目次より抜粋)
第1章 幕末の海外渡航と洋服との出会い
洋服は鬼や悪魔が着るもの/和洋折衷の軍服/洋服の発祥地は横浜/和装ばかりの服制論議/廃藩置県からはじまる洋装史
第2章 欧化政策の表と裏
仕事着としての洋服/学生服の二つの系統/男袴を穿く女学生への批判/鹿鳴館時代とはなにか/皇后の洋装化/東京女子師範学校での洋服着用/ドレスメーカー
第3章 衣服改良運動
国粋主義に求める誤り/着物と袴は洋服の代用服/弘田長の改良服/日本赤十字社の看護服/高等女学校の海老茶袴
第4章 服装改善運動
改良服の発表と実践/洋服を着る東京の小学生/セーラー服の登場/関東大震災が女性の洋装化に影響を与えたという根拠のない神話
第5章 昭和モダニズムの服装
洋裁学校の誕生/ミシンの普及/白木屋火災が女性の下着を普及させたという神話/男性の洋装の流行変化/子供服から和服が消えていく
第6章 国家総力戦と服装
銃後の主婦はたすきがけ/国民服の誕生/和裁家と洋裁家がせめぎ合う婦人標準服/衣料切符を「大事に使うも国の為」/モンペやズボンは生き抜くための「決戦服」
第7章 洋服を着る時代の到来
「洋裁ブーム」は戦前からの断続性/洋裁学校の黄金時代/ナイロンやポリエステルなど合成繊維技術の発展/婦人既製服の発展/高級な和服は貸衣装/歌謡曲に見る日常生活から消えていく着物

■著者略歴
刑部芳則(おさかべ よしのり)
日本大学商学部教授。1977年、東京都生まれ。2010年、中央大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(史学)。同大学講師などを経て、22年より現職。専攻は日本近代史。NHK大河ドラマ「西郷どん」で軍装・洋装考証を、NHK連続テレビ小説「エール」で風俗考証を担当。『洋服・散髪・脱刀』(講談社選書メチエ)、『明治国家の服制と華族』(吉川弘文館、日本風俗史学会江馬賞受賞)、『古関裕而』(中公新書)、『セーラー服の誕生』(法政大学出版局)など著書多数。

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