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精神科医としてだけではなく文筆家としても著名な著者が、あの戦争についてどう考えどう過ごしてきたかを語る。
歴史学者の加藤陽子氏との対談では、戦争の記憶、昭和天皇のこと、日中関係など様々なことが語られる。
また、神戸の震災のときのことを振り返りつつ、東北の災害についても語る。神戸元町の老舗書店、元海文堂書店社長の島田誠氏と神戸の街と震災について語り合った対談も収録。
増補新装版では、「生きるということ」をテーマに行われたシンポジウムにおけるフランス文学者海老坂武との対談を収録する。
同じ年に生まれた中井と海老坂の両者が戦争体験を語り合う。
あわせて著者の写真やスケッチなども収録。
◎目次
Ⅰ
戦争と平和 ある観察
戦争と個人史
私の戦争体験
【対談】 中井家に流れる遺伝子 ×加藤陽子
Ⅱ
災害を語る
災害対応の文化
【対談】大震災・きのう・きょう 助け合いの記憶は「含み遺産」 ×島田誠
Ⅲ
【シンポジウム】生きるということ ×海老坂武
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