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安井浩司は昭和11年(1936年)生まれの前衛俳句作家です。18歳の時に寺山修司を中心とする10代の俳誌『牧羊神』に参加し、昭和34年(1959年)に永田耕衣に師事しました。耕衣主催の『琴座』に寄稿しながら昭和39年(1964年)には高柳重信主宰の『俳句評論』に参加し、多くの優れた前衛俳句作家と交流しました。昭和43年(1968年)には加藤郁乎、大岡頌司らと共に俳誌『ユニコーン』を創刊しています。耕衣死去にともなって『琴座』が終刊した後はいかなる俳句結社・団体にも所属せず、秋田で一人、孤高の姿勢を保ちながら俳句を書き続けました。安井俳句は難解だと言われますが、その特徴は、俳句を趣味や習い事としてではなく純粋に『文学』として捉えていることにあります。安井俳句は文学としての俳句の可能性を極限まで探究し続けた極めて質の高いものです。
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