特集:日本のシルクスクリーン150年
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「シルクスクリーン」とは、版に開いた孔(あな)にインクを刷り落とすことで、文字や絵を描出できる「印刷技法」です。この特性から、「孔版(こうはん)」とも呼ばれています。
現在ではより高度に機械化されたものは電子機器基盤の製造に用いられているほか、オリジナルTシャツづくりなどでも重宝されています。
シルクスクリーンは1900年代初頭にイギリスで考案され、その後長きにわたって商業印刷の分野で用いられてきました。美術においては、1960年代にアメリカでアンディ・ウォーホルらが生み出したポップ・アートの作品をきっかけに、シルクスクリーンへの注目が高まります。日本では特に1970年代に多くの美術家たちがシルクスクリーンに取り組み、ユニークな作品を次々と生み出しました。
海外生まれの技法、という印象が強いシルクスクリーンですが、実はそのアイディアの元となったのは、日本の型染でした。型染が影響を与えたのは、シルクスクリーンだけではありません。1880年代末には発明王トーマス・エジソンによって、同様の原理の「ミメオグラフ」という印刷機が開発されています。それが明治期の日本に伝わって生まれたのが「謄写版(とうしゃばん)」です。版を描画する時の「ガリガリ」という音にちなんで、「ガリ版」とも呼ばれました。
本特集では、これまであまり知られていなかった、シルクスクリーンと謄写版の歴史を、明治期から1990年代にかけて、重要な作品とともに辿ります。
その上で、現在もコンテンポラリーアート、版画制作、イラストレーションなど、多様な分野で「シルクスクリーン」を用いて活躍している50代以下の作家たちを紹介します。
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