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絵の中に文字を表す「文字絵」。
たとえば、有名な「へのへのもへじ」では、文字の形が顔の要素をかたどっています。
本書は、そのような文字絵に川柳、狂歌、短歌などを添えた、
十返舎一九の滑稽本『文字の知画』(もんじのちえ)を現代語読みにしました。
一九の綴った言葉への見解を交えて、わかりやすく解説しています。
時は今から200年ほど前、
登場人物は、江戸の町で働く商人や町人を中心に、
花街の人々や旅人、武士、また町中をあてもなく彷徨う者など、
老若男女総勢41人に犬1匹。
彼らのよもやま話や尾籠な話、その悲喜こもごもに、
現代に生きる私たちはギョッとしたり苦笑したり、
時に微笑ましく感じたりするかもしれません。
一九が見つめた「江戸の市井の笑い」が垣間見える1冊です。
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