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【序言より】
本書『胡適 政治・学問論集』は、『胡適文選』に入らなかった初期の重要な文章――例えば「文学改良芻議」や哲学論など――、南京国民党政府の訓政に対する批判(「人権と約法など」)、その後北平に移って「九・一八」満洲事変を経た後、『独立評論』に拠って自由主義的な政治論を書いて有名になった時期の文章(民主と独裁論争、「日本切腹・中国介錯論」など)、国民党の旧文化復興の動きへの批判、日中戦争期に駐米大使としてアメリカの世論、知識人、政府に向けて中国の抗戦の意義を訴えた講演、そして戦後に台湾で講演した学問論、最後期の総括的な中国文化史論、などを中心に集め、訳者が『政治・学問論集』として編んだものである。
一、「わたしの信ずるもの」は『胡適文選』の「わたし自身の思想を紹介する」に相当するもので、かれの思想と生涯の理解への案内である。
二、陳独秀が上海で中国共産党結成の方に進むと、『新青年』同人は分岐し、胡適は北京で丁文江ら と『努力週報』を発行して立憲政治を目指して発言し始めたが、その時期以後の文章を集めた。
三、一九三〇年末に南京国民党政府との確執を避けて北平に移った胡適は、「九・一八」満洲事変の危機に直面し、?廷黻らと『独立評論』を発行して言論で中華民国のために役立とうとした。その時期の政治的時局論の代表的なものを入れた。
四、大戦後、中国共産党の支配が迫り、それが現実になった時期の「自由主義」論を二篇選んだ。そして最後に、アメリカでの『水経注』研究と台湾時代に語った学問論、中国文化史論を取り上げたが、その前提になる胡適の中国哲学・文化についての考えを示した初期の二篇を加えた。
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