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『「芸術写真」とその時代』(筑摩書房、1986年)でのデビュー以来、飯沢耕太郎さんの持続的で、熱心な、「評論」を軸にした「写真」の世界への関与には、目をみはるものがあります。『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書、1996年)でサントリー学芸賞を受賞したその年に、一方で、飯沢さんは『茸日記』(三月兎社)という一冊の詩集を出版したのを知っていますか?
そこから四半世紀あまりの月日を経て、『日本写真史』という大作の執筆中に溢れ出た22の詩篇がいま、様々なアーティストの写真・絵・コラージュ作品とともに、詩集『完璧な小さな恋人』としてまとまります。
気鋭のグラフィックデザイナー、田中せりさんによる装幀も秀逸。詩集でありながら全ページカラー印刷の華やかさを存分に生かしたページデザインに加え、随所に散りばめられた別帖や観音開きなど「紙」であることの特性を利用した仕掛けが、読む・見る喜びを喚起し演出します。
コロナ時代の憂い、妹を思う永遠の哀しみ、無邪気、幻惑、好奇、引用、色褪せない表現への冒険心が、自由に、リズミカルに響きわたる一冊です。
※封入されている新聞「Little Perfect Lovers」には、飯沢さんのインタビュー記事、詩集『茸日記』の担当編集者であった尾方邦雄さんのエッセイが掲載されています。乞うご期待。
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