キッチンからカーネギー・ホールへ

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出版社
ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
著者名
マリア・ノリエガ・ラクウォル , 藤村奈緒美
価格
2,530円(本体2,300円+税)
発行年月
2022年12月
判型
四六判
ISBN
9784636102710

オーケストラが女性演奏家への門戸を閉ざしていた1940年代、カナダ。
自ら指揮棒を持ち、女性たちだけでオーケストラを立ち上げた人物がいた。
彼女の名はエセル・スターク。
スタークによって結成されたモントリオール女性交響楽団は、何を成し遂げたのか。

【推薦!】

「思いを貫く力、音楽の衝動…
いつの日か人類があらゆる壁のない世界に生きるための大きな一歩が、ここに。」――三ツ橋敬子さん(指揮者)

「おんぼろの楽器を手にしたとき、彼女たちはまだ気づいていなかった。
それが世界を変える運動であることに。」――かげはら史帆さん(文筆家)


偏見と差別が支配する社会で、性別・人種・階級の壁を打ち破った女性たちの記録

新聞各紙(毎日新聞・日経新聞ほか)で絶賛!

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 音楽界におけるこの女性運動がきっかけとなって世の中にも変化が訪れ、来るべき世代のための新たな社会が形づくられていった。従来は男性のものだった交響楽団の基盤を揺さぶり、あらゆる職業の女性たちに平等の機会への扉を開け放ったことで、エセル・スタークとマッジ・ボウエンは社会全般における女性の地位も向上させたのである。
 だが、駆け出しの音楽家たちの楽団を描いたこの物語、カナダの音楽に革命を起こしたモントリオールの弱き者たちの物語は、突き詰めれば、さまざまな国籍、民族、宗教、社会階層、年齢の人々をひとつに結びつけるものについての物語だと言える。境界を乗り越え、偏見を打ち破り、コミュニティを築く音楽の力の物語。また、懸命な努力と決意にユーモアと寛大さがたっぷりと加われば夢はかなえられる、ということを改めて思い出させてくれる物語でもあるのだ。(本文より)

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