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2022年秋、満を持して東京国立近代美術館で16年ぶりの大回顧展を開催する大竹伸朗。絵画から音楽、執筆まで多彩なジャンルで活動するアーティスト大竹が、美大学生時代から「線」の魅力に取り憑かれてきた銅版画。1978年から作り続けた作品群を網羅したのが、本人初となる銅版画作品集となる本書です。
音楽、旅など様々なモチーフから生まれた作品の収録点数は391点。制作年代ごとに章立てされたページをくくっていけば、時代ごとに変化していく大竹伸朗の熱い創作意欲を感じることができます。2022年制作の新作31点を含む、未発表作品も多く掲載。
本人の筆による版画との出会いを語ったエッセイ、1万2000字にわたるロングインタビューからは、大竹が抱く版画への想いがうかがえます。カバーに大胆にあしらった作品ディテール、線が刻まれた「版」をイメージした表紙デザインを含め、本全体で大竹がこだわる「線」の表現をまるごと味わいつくせる豪華本です。
大竹伸朗にとっての「版画」とは何なのか、それを体現した一冊となっています。
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