婚姻制度は、国が法的・経済的・社会的手当を配分する制度である。米国のフェミニスト哲学者エリザベス・ブレイクはその著書『最小の結婚』で、「結婚」によってもたらされる公的支援は全ての人にアクセス可能でなければならないとして、ケア関係を柱とする「最小結婚」を提唱した。
本書は、この「最小結婚」をもとに、7人の執筆者(植村恒一郎、岡野八代、久保田裕之、阪井裕一郎、志田哲之、深海菊絵、横田祐美子)が「結婚」について哲学的・政治学的・社会学的に考察した刺激的な論集である。
「結婚」とは何か。婚姻制度は必要か否か、改革は可能か。家族のあり方は特定の宗教や伝統といわれるものによる理想型から自由になれるか。「結婚」について考える全ての人のための一冊。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。