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人々は彼女をこう呼んだ。時に蔑み、時に畏れながら、あれは「竜の姫」と。
帝国軍の大砲が竜の胸を貫く、そのおよそ700年前―-邪竜に脅かされる小国は、神竜と契約を結び、その庇護の下に繁栄していた。
国で唯一、竜の言葉を解する「竜の巫女」の家に生まれた娘ブリュンヒルドは、母やその母と同じく神竜に仕えた。 竜の神殿を掃き清め、その御言葉を聞き、そして感謝の貢物を捧げる――月に、七人。
第28回電撃小説大賞《銀賞》受賞の本格ファンタジー、第二部堂々開幕!
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