矢部貞治

中公選書

矢部貞治

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出版社
中央公論新社
著者名
井上寿一
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2022年11月
判型
四六判
ISBN
9784121101310

矢部貞治は、政治に直接コミットした最初の研究者の一人だ。東大法学部に助手採用された矢部は、助教授時代の1935~37年にヒトラー台頭下の欧米に留学、政治の大きな変革を目撃する。帰国後は政治学講座を担うなか、首相として“全盛期”にあった近衛文麿のブレーンとして昭和研究会に参加。現実政治での実践を試み、国内・国際新体制を立案する。
敗戦後は自らの責任を感じ東大を辞職。同志を集めて日本再建についての研究を始めた。1950年代半ば以降は、拓大総長、憲法調査会や選挙制度審議会など政府委員を歴任しつつ、またメディアでも積極的に発言を行い、政治の変革を求め続けた。
本書は矢部の生涯を通し、日本における政治と知識人との関係を描く。

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