「沖縄風水学」入門

「沖縄風水学」入門

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出版社
ボーダーインク
著者名
和来龍
価格
8,800円(本体8,000円+税)
発行年月
2022年10月
判型
A5
ISBN
9784899824374

琉球王朝時代の風水の特徴は、中国福建で学んだ風水をもとに、政治家であり風水師だった蔡温の思想を通して現実に役立つ技術に高められたこと。
本書は琉球王朝時代の風水秘伝書や蔡温の思想をもとに、「沖縄風水学」を探求し、それを現代の生活に役立てられるように実践の経験や風水判断法を紹介しています。
専門的な内容をできるだけわかりやすくするために図版を多用し、用語解説や参考文献も掲載してあります。

本書「はじめに」より(抜粋)
 「第一章 風水の歴史」では、沖縄の文化や習俗に深く浸透している風水について、原始時代の信仰から琉球王朝時代を経て現代までの流れを紹介しています。文献資料がほとんど残っていないこともあり、先学の研究を引用・紹介しながら、私の推測を交えて推論しているため、綱渡りするような内容になりました。読みづらいところもあると思いますので興味のある所から読み進められるとよいでしょう。
 琉球王朝時代の風水の特徴は、中国福建で最先端の風水を直接学んだこと、そして、その内容をそのまま用いたのではなく、三司官(宰相職)であり風水師だった蔡温(1682~1761)の思想を通して現実に役立つ技術に高めたことです。蔡温によって琉球諸島に広められた風水は、本場中国にも見られないほど合理的かつ工学的なもので現代の地理学や建築・土木・環境工学に近いものでした。
 「第二章 沖縄風水学の基本」では、最初に風水に関する蔡温の思想を紹介しました。宇宙や万物、人の心について書かれた蔡温の哲学は現代の私たちにも役立つ内容があるように思います。具体的な風水のテクニックについては、琉球王朝時代の風水師の教科書と考えられている「風水書」を基本に、琉球でも知られていた『地理人子須知』の図も用いながら解説しました。この章では、伝統的な沖縄の集落や住宅の向きが何故そうなっているのかという疑問にも答えています。
「第三章 現代住宅への応用」では、現代の生活に役立ててもらえるように、風水師として30年以上現場で実践してきた私の経験や風水判断法を公開しています。そのノウハウの基礎は琉球王朝時代の風水ですが、現代の家づくりや地域計画、景観計画に対応するためには、多くの風水術の知識があるほうがうまくいきやすいため、台湾、香港の風水や本土の家相も取り入れています。ただし、本書は入門書なのでわかりやすい風水術のみを紹介しています。
「第四章 沖縄の風水遺産」では、未来に残して伝えたい沖縄の風水に関連する物を「風水遺産」として紹介しました。内容的には、琉球新報住宅ガイド『週刊かふう』に連載した筆者のエッセイが中心になっています。読み物として楽しむだけでなく、紹介されている場所を実際に訪ねてみられると新たな体験や発見があるかもしれません。
入門書ということで出来るだけわかりやすく書くことに努めましたが、専門用語を使わないと説明できないことも多いため、用語の解説を入れ、独学できるように参考文献として原著や研究論文も掲載しました。

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