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ぬか床でつながる、やさしい家族小説
「ぬか床の中には神様が住んでいて、優しく語りかけることで味がまろやかになる」──。
何年も音信不通だった母が亡くなったという報せを受けて、瀬戸内海に浮かぶ小豆島を訪れた槙生。亡き母の夫だという自分より年下の男・伊吹と出会い、職を失ったばかりの槙生はしばらく家に住まわせてもらうことになる。祖母から引き継いだぬか床を、祖母の教えを胸にさまざまにアレンジしてふるまううちに、島の人々とのあいだに温かい関係ができていく。自分のことを愛していないと思っていた母の、意外な素顔を知ることになり……。
人生の悲しみも苦しみも、温かい島の風とぬか床の香りが癒してくれる。一編一編、読み進めるごとに心が温まっていく感動作。
【編集担当からのおすすめ情報】
平野レミさん&上野樹里さん母娘が推薦!!大注目の新刊です。
「血がつながらなくても、味でつながれる。
肩肘はらなくていいのよ」
──平野レミ(料理愛好家)
「人生も美味しい糠漬けになぁれ!
菌活も人間関係も複雑で奥深い」
──上野樹里(女優)
第1回「日本おいしい小説大賞」受賞の著者が描く美味しそうなぬか漬けは、読後「自家製ぬか漬けを始めたくなる」と大好評!
コロナ禍や悲しいニュースで心が落ち着かない昨今ですが、今作を読めば心と身体がほぐれます。ぜひお手にお取りください。
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