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猫又という妖怪のたまは、岡っ引きの夫・平次とあやかし長屋に住み込んで、妖怪絡みの事件を解決することに。好評書下ろし時代小説!
向島で人が妖怪に襲われ、金を奪われたという。廃寺のあたりで。岡っ引きの平次と、猫又の妻・たまは早速、向島方面へ向かった。たまが血の臭いで殺人現場を嗅ぎつける。相生町の明樽問屋で店の者たちが皆殺しにされていた。平次は奉行所へ行き、たまは犯人の殺気を頼りに犯人を追う。だが途中で殺気が途絶え、いったん「あやかし長屋」へ戻ることにする。この凶悪事件には悪人と妖怪がいっしょに関わっているのだろうか。たまの部屋に着くと雪女の雪とふたくち女の双葉、ろくろ首の菊一郎がいた。彼の親方の甥っ子が殺されたのだという。くだんの明樽問屋で……。
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