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レーニン、ヒトラーの時代を経て、宣伝は今どのような役割を果たすか。五つの定則を示し、デモクラシーに対するその功罪を見据える。解説 川口茂雄 ===ナチス・ドイツ占領期のフランス、プロパガンダが最も強力であった時代に青年期を過ごした著者は、民主主義のためにこそ宣伝が必要だと説く──。本書では、まずレーニン型・ヒトラー型それぞれの宣伝方式を検討し、「単純化し、敵を一つだけにしぼる定則」、表現を変えて繰り返す「オーケストレーションの定則」、同調圧力を利用する「全員一致と感染の定則」といった宣伝の諸パターンを示してその負の側面に警鐘を鳴らす。しかし同時に、宣伝は個人の意見の公表を促し、それを保護する役割をも担うとした。プロパガンダが忌避される現代において、その功罪を簡明に説いた名著。===「私をメディア研究に導いたプロパガンダ論の名著、待望の改訂版」───佐藤卓己===【目次】はしがき 第一章 風 土 第二章 宣伝の二つの源泉 第三章 レーニン型の宣伝 第四章 ヒトラー型の宣伝第五章 定則と技術第六章 神話、虚偽、事実第七章 世論と宣伝 第八章 デモクラシーと宣伝訳者あとがき解説 デマゴギーとペダゴジーのはざまで(川口茂雄)
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