吉原と外

吉原と外

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出版社
祥伝社
著者名
中島要
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2022年10月
判型
四六判
ISBN
9784396636333

元花魁と女中が二人暮らし。出るのは鬼か…。
気っ風と純情――江戸の女を描き尽くす著者新境地!
「あんたがお照で、あたしが美晴。何ともお似合いの二人じゃないか。」

 お照は義父の卯平に命じられて、亀井町の妾宅で働いている。主人は卯平の奉公先である室町の呉服屋、砧屋喜三郎だ。
 喜三郎は手代上がりの婿養子で、妻のお涼に頭が上がらない。そのため、吉原の花魁だった美晴を囲っていることは秘密である。通い番頭の卯平は喜三郎の兄貴分で、自分を引き上げてくれた弟分を守るべく、義理の娘に美晴の世話をさせることにしたのだ。
 卯平は「美晴が男を連れ込んだら、すぐに教えろ」とも、お照に命じていた。それぞれが手前勝手な思惑を抱える中、美晴とお照の付き合いは思いがけず深まっていく……。

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