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皮膚切開から組織の剥離へ流れるように術野を展開していく手さばき! 目標のMRDに1回でピタリとそろえるミュラー筋タッキング! 百戦錬磨の宮田信之DRのCO2レーザーを用いた「Extended M〓ller Tucking」。その手術の詳細を動画50編を交えて紹介します。「眼瞼形成手術に携わる医師に極めて有益なコツの『宝箱』になりました!」(共著:村上正洋)。
~序文より[宮田信之]高齢化社会といわれる現在,心筋梗塞や脳梗塞など,画像検査で発見された無症状の梗塞巣のため,抗血小板・抗凝固薬を内服している患者は少なくありません。循環器疾患における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン(2009年改訂版)によると,大手術や血性合併症が起こった場合の対処が困難な体表の小手術では内服の中止などのが推奨されていますが,術後出血への対応が容易な体表の小手術では内服継続下での手術が推奨されています。CO2レーザーを使用すると,抗血小板・抗凝固薬を使用していてもほとんど出血なく手術ができる場合が多く,切開と止血が同時にできるので,バイポーラに持ちかえる必要がある従来の手術より時間の短縮が可能です。眼瞼形成手術の代表疾患である眼瞼下垂では,上眼瞼を目標位置へ挙上する微調整が必要になりますが,鮮明な術野のもと,瞼板,眼瞼挙筋腱膜,ミュラー筋を同定することが絶対条件であり,切開と止血が同時にできる止血力の強いCO2レーザーの使用は有効です。下眼瞼内反,眼瞼皮膚腫瘍,結膜腫瘍,結膜弛緩症,眼窩脂肪ヘルニア,翼状片の手術にもCO2レーザーは有用です。
~序文より[村上正洋]宮田先生は,眼瞼形成手術を行う医師で知らない人がいないほど有名です。形成外科医の先輩でもある先生は,切開,剥離,止血,縫合などの形成外科的基本手技はマスターしておられ,どうしてわざわざCO2レーザーを使用するのか疑問に思っていました。2017年9月に札幌にて開催された第40回日本美容外科学会総会・学術集会で拝見したライブサージャリーで,私の考えは一変しました。ハンドピースを持ち変えることなく皮膚切開から組織の剥離と流れるように術野を展開していく手さばき。左右差のある眼瞼下垂に対し,それぞれ12mmと14mmのミュラー筋タッキングを行い,1回でピタリと目標のMRDにそろえた豊富なご経験に裏打ちされた直感にも驚かされました。~私は質問役に回り,宮田先生が当然と思っているため記載されていない手術のポイントを抽出することに専念しました。そこを掘り起こせたら,この著書は手術のコツの宝箱になると確信したからです。ポイントごとに動画も入れ,本格的に眼瞼形成手術を始める先生方にわかりやすい内容になるよう工夫もしました。デジタル機器特有のリスクもありますので,安易な気持ちでCO2レーザーを使用しないよう,最初に一言釘を刺しておきますが,ぜひ,本書を手に取って眼瞼形成手術の基本を学んでいただくとともに,CO2レーザーの扱い方を身に付けてもらい,今は宮田先生の「特技」といえる手技を,標準的手技のひとつにしていきましょう。
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