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〈人はどこまで純粋な愛を貫けるのか?〉 天
涯孤独の江戸指物職人・村野清雄。その卓越し
た才能とストイックな人柄に惹かれた美しき家
具店主・佐竹阿見子。あえて男女の仲を避けて
過ごした二十年間──見守ること捧げた人生の
末、届けられた「最後の恋文」とは? 〝世界
一の熱愛〟『ジェームス山の李蘭』から十年。
究極の「無償の愛」を描いた名作。
初文庫化。
(『最後の恋文 ミオ・パトローノ』改題)
〈目次〉
第一章 小夜子という女
第二章 ひとり立ち
第三章 パートナー誕生
第四章 一番町の工房
第五章 幼い愛
第六章 ヴーヴ・クリコ
第七章 青い挑戦
第八章 アルチザン志願
第九章 月見の宴
第十章 秘密の写真
第十一章 隠居との取引
第十二章 茜の後悔
第十三章 ガラスへの道
第十四章 ヴェネツィアからの手紙
第十五章 ブレルのように
第十六章 カナル・グランデ
第十七章 最後の恋文
あとがき
解説 美村里江
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