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「優雅な動きは美しい心のあらわれである」
18世紀後半に活躍したドイツの劇作家・詩人フリードリヒ・シラーは、カントの『判断力批判』(1790年)を読んで大いに感銘を受けつつも、その美に対する考え方については疑問を抱き、独自の美の概念の探究に向かった。外から押し付けられた原理によってではなく、自分自身の原理で動くような、人間の自由な行為・振る舞いを根拠とする美を打ち立てようとしたシラーの思索の道程をたどる。シラーが公にした最初の美学論文「優雅と尊厳について」(1793年)の日本語訳を併録。
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