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思いもかけないところから、ひょっこりと真相が顔を出す。
鵜林ミステリの個性を示す、謎と論理の第一作品集。
『ネクスト・ギグ』の俊英による、ロジックときどきトリックの五編
どこをさがしても見つからない。いくらさがしても見つからない。残り一球が見つからないと帰れない。いったいボールはどこへ行ったのだ? 闇雲にさがしても無駄だ、頭を使おうと高校野球部の部員たちは推理でボールの行方を突きとめようとする。著者の出発点となった「ボールがない」をはじめ、天文部員が天体写真を添付したメールの謎の解明に挑む「宇宙倶楽部へようこそ」、実在のスイッチバック駅を舞台に殺人の謎を描いた表題作など五編。ああでもない、こうでもないと推理を重ねたその先に、意外なところから真相がひょっこりと顔を出す、鵜林ミステリの個性を示した第一作品集。
■目次
「ボールがない」
「夢も死体も湧き出る温泉」
「宇宙倶楽部へようこそ」
「ベッドの下でタップダンスを」
「秘境駅のクローズド・サークル」
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