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1945年、敗戦とともに崩壊した「大日本帝国」の植民地主義。38度線以北の故郷を喪失した少年は、「異邦人=在日日本人」として祖国へ帰還し、のちに「戦後文学の鬼才」として特異な作品を書き続けることになるー。
読み/書くことの「自由」を体現し、日本/文学と生涯にわたり格闘し続けた小説家・後藤明生。彼は、一体どのような問題に囚われていたのか? 現代の日本語小説に最大の理論的影響を与えた作家の「方法」の由来と全体像を、ポストコロニアルの文脈から読み解く、後藤明生に関する初の長篇評論。
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