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様々な地域と領域で〝価値転倒〟が起きている。最たるは、二度にわたる世界大戦の反省に立ちながらも再び対立へ逆戻りしている国際社会。本書は〝価値転倒〟をモティーフにした研究遍歴を通し、歴史が創った思想と現代をつなぐ思念の意義を伝える学問論。
*はしがき 抜粋
現状を憂える私は、ジェネレーション・ギャップよりもヴァリュー・ギャップを強く感じる。多様性といえば聞こえはいいが、ようするに価値観の断絶・隔絶、あるいはその転倒・転変が頻発しているのである。
現代はいわば、様々な地域・領域における価値転倒の社会なのである。
本書は、そのような研究テーマをもって執筆活動を続けている私の論文集成である。いずれの章節においても、どこかしらに、何かしらの〔価値転倒〕が見え隠れしている。
また、これまでにもしばしば言及してきた私なりの〔多様化史観〕は、共時的・空間的な場に加え、通時的・時系列的なイメージが備わっていたが、後者は、直近三部作の副題「文明を支える原初性」の通り、いっそう強まった。
*アネクドータの語原はギリシア語アネクドトス。「逸話」「落穂ひろい」などの意味。
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