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〈茶道史研究には必携の茶会記〉
〈『茶道古典全集』の「天王寺屋会記」は、もう古い〉
堺の豪商天王寺屋が三代にわたって書き綴った会記のうち、天文17年(1548)から天正18年(1590)まで42年間の他会記集。
宗達・宗及・宗凡が訪れた茶会は1300会を超え、織田信長、豊臣秀吉政権のもと、千利休をはじめとする堺衆がどのような道具を用いて、どのような茶会をしていたのかがつぶさにわかる貴重な史料です。三大茶会記のなかでも、道具拝見記が充実していることでも知られています。
『茶道古典全集』第七巻では「天王寺屋会記」と称していたのを、今回は底本表題の「宗及茶湯日記」に改めて刊行。翻刻では約100箇所の文字を改め、脚注では名物記による道具の注釈を充実させました。60年の研究成果が反映された、これからの茶道史研究の基礎となる一巻です。
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