専医・非医483生薬の産地・薬材の特徴・製法・薬効等について、2千枚に及ぶ豊富なカラー写真とともに詳細に解説する画期的事典!
●中医薬・漢方薬として使用される483もの生薬を和名五十音順に配列し、オールカラーの写真とともに詳細に解説した生薬事典。日本薬局方(173品目)の3倍近くという圧倒的な種類の生薬を収載。
●生薬ごとに、1)主要産地、2)基原植物(原料になる植物)、3)伝統的採集加工方法、4)薬材の特徴、5)標準的修治法(製法)、6)飲片の特徴、7)性味と効能、8)用量と用法について詳述。全ての生薬に対し基原植物、薬材、飲片の写真をオールカラーで付す。
●日本語版では監修者によるオリジナルの植物解説を加筆。基原植物和名索引も完備し、生薬の基原を知る植物図鑑としても活用できる。健康食品、機能性表示食品等に含まれる植物由来の成分を理解し、把握する上でも極めて有用。
●索引は、基原植物和名索引に加え、基原植物学名索引、各生薬の簡体字表記の画数別索引を付して、専門的な論文等ともリンクできるようにした。また専門外の読者向けには、「植物用語解説」および「中医薬用語解説」を付し、その便に供するつくりとした。
●研究者、薬剤師、薬学部学生、漢方薬局・薬店、医師、健康食品企業・食品関連企業関係者などの専門家だけでなく、中医・漢方薬に興味のある一般読者まで幅広く活用できる、図書館必携のレファレンス。
《監修者の言葉より》
本書は、『中国薬典』(国家医薬品管理監督部門が医薬品品質と使用の安全性、品質管理のため定める医薬品法典。『日本薬局方』に相当)に収載される483品目の生薬をオールカラーの写真付きで詳細に解説した事典です。本書の最大の特徴は、日本では入手出来ない情報を満載していることでしょう。まず品目ごとに生薬形態の写真が掲載されています。例えば人参の項を見ますと、13種に及ぶ生薬形態の写真が網羅されており、日本では絶対に見る事が出来ない大変貴重な生薬標本を垣間見ることができます。修治についても大変詳しく示されています。炒る方法で仕上げた炒生薬、強く炒って部分的に炭化する程度まで加熱する炭生薬、また、酢、蜜、羊脂、ミョウバン等で処理したもの、さらには生薬類、例えば生姜、甘草等で処理するものなど、日本ではほとんど知られていない修治方法が示されています。修治の違いによる薬効の違いも記されており、中医学の懐の深さを感じることができましょう。厚生労働省による食薬区分では、生薬は専医と非医に二分されます。非医は医薬品ではなく、健康食品、機能性表示食品等の原料になり得る生薬で、本書ではこの非医に属する生薬も多く取り上げられています。健康食品、機能性表示食品の市場規模が伸び、正しく素材を吟味し、認識する必要性が出てきている現状にあって、長い歴史に裏打ちされた事実に基づく本書は強いサポーターとなると考えます。本書では生薬の学名もよく吟味され正しく記述されております。含有成分、安全性、臨床データ等に関する論文など探索いただくことも可能でしょう。
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