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日蓮は身延山中で六老僧や四阿(日昭・日朗・日興・日持)、直弟子等に『法華玄義口決』を講説した。日興はそれらを筆録整理し、日蓮入寂後に重須北山で講説。本書はその際に日代が筆録整理し、以降は西山本門寺歴代貫首か学頭能化のみ書写・講説を許された秘伝書である。西山本門寺五十世森本日正より、松本修明が智識相承を受けて筆記し、略記された経文類を復元した。計29の「口決」と、計1098の「御義に云く」により、日蓮の真説を知るための貴重書。
『法華玄義口決』(巻二)広之章(一)。「五重玄義」(釈名、弁体、明宗、論用、教相)の「釈名(十妙)」中の「境・智・行」。「直弟口決・境妙」「直弟口決・開目智妙」「直弟口決・要大乗」の3口決と、173の「御義に云く」を収録。
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