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戦後の拡大造林によって全国隅々まで広がったスギ人工林は水質浄化や洪水防止、持続的生産といった生態系サービスを著しく損なっている。それでは生態系サービスを向上させる森林とはどのようなものか。東北大学の試験地のスギ林での無間伐区、弱度間伐区、強度間伐区の比較研究によって、通常の林業経営で行われるような弱度間伐ではなく、広葉樹との混交化がすすむような強度間伐でこそ生態系サービスが改善することをメカニズムを含めて示す。あわせてスギ天然林のような本来の生態系を取り戻す植栽や制御、間伐のあり方を提案する。
【目次】
序章 スギの林冠に近づく広葉樹 ――尚武沢試験地の今
Ⅰ部 蘇る生態系サービス
1章 水質の浄化 ――きれいな水が飲める
2章 生産力の向上――林冠に転流する大量の窒素
い
3章 持続する生産力――窒素は巡る
4章 洪水や渇水を防ぐ
5章 クマを山に留める――足ることを知らしめる
Ⅱ部 スギと広葉樹の混交林をつくる――自分の山でやってみる
6章 目標は地域のスギ天然林
7章 天然更新で混交林を目指す――尚武沢間伐強度試験の20年
8章 人工植栽で混交林をつくる
9章 広葉樹の良質材をつくる ――曲がりや太枝を抑制する方法
10章 巨木林を目指す全層間伐――間伐木を利用しながら
11章 制度を練り直す――進歩する科学に依拠して
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