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1860年、ロンドン。犬たちを飢えや虐待から救おうと立ち上がったひとりの女性がいた。世間の偏見と戦いながら設立した動物保護施設――のちの〈バタシー〉は現在も活動を続け、たくさんの犬猫を救っている。
〈バタシー〉と動物保護活動の波乱の歴史を、貴重な写真とともにたどりながら、保護され無事に譲渡された犬や猫たちのエピソードを数多く紹介。〈バタシー〉の物語を通して、動物福祉について改めて考える一冊。
バタシー(バタシー・ドッグズ&キャッツ・ホーム)とは?
動物福祉の先進国、イギリスのロンドンにある動物保護施設。1860年設立。
助けを必要としている犬や猫を受け入れ、どんなに時間がかかっても、飼い主や愛情あふれる新しい家が見つかるまで世話をすることを目標としている。2020年に助けた犬猫は、3,000匹以上にのぼる。イギリス王室とも関係が深く、バタシー出身の保護犬が、これまでに何匹も王室に引き取られている。
https://www.battersea.org.uk(英語)
【目次】
プロローグ
第1章 謎の「トゥルルビー夫人」
第2章 「イズリントンのわれらがレディ」
第3章 ずっと残る偉業
第4章 新しい場所へ
第5章 恐怖の原因――狂犬病と生体実験
第6章 猫――新しい仲間
第7章 人間の真の友
第8章 所有物としての犬
第9章 一日に二〇〇匹の犬
第10章 ホームの信用のために
第11章 国王と国のために
第12章 見捨てられた迷い犬たち
第13章 犬飼育許可証の発行日
第14章 いちばんよかった時代
第15章 改革に熱心な新事務局長
第16章 わたしが好きなら、わたしの犬も
第17章 世代交代
第18章 使い捨て社会の影響
第19章 問題は増えるばかり
第20章 すばらしいとき
第21章 二十一世紀のホーム
謝辞
索引
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