耶蘇伝・釈迦と維摩詰・月愛三昧
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「維摩詰―肉体は本来無いから、肉体の楽しみもない。それは有るように見えているから、迷う者たちはそれに執着して肉体の楽しみを貪ろうとする。しかし、それは無い楽しみを追うのであるから、空を食って空腹を満たし、塩水を飲んで渇を医やそうとするのと同じこと、いつまで経っても満足するという時がない。法楽は現象を見ず、仮相を見ず、五官に捉われず、五欲に縛られず、肉体を存して肉体に捉われず、肉体の中にあって実相を楽しむのである」(本文より)
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