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龍神ガガの予言
この手帳を手に取ってくれた諸君、ありがとうなのだ。我は龍神ガガだがね。ここ数年、心がざわつく世が続いている。新型コロナウイルスの蔓延に戦争など、様々な社会不安に心が揺らぎ、不安になっているかもしれんな。
しかし、落ち着いて聞いてほしい。
古来より破壊と再生は、表裏一体だった。世界の歴史は常にそれを繰り返してきたのだ。この日本もかつて戦後の焼け野原となり、そこから新しい時代を創り上げてきた歴史がある。今は再生への途中。道は必ず拓けていくから安心したまえ。
そして、この時代を心乱さず、強くたくましく過ごすために必要なことは何か。
「破壊と再生」。それを担う世界で最も有名な神様は、インドのシヴァ神。
シヴァ神は強烈な力で破壊する一面を持ちながらも、一方で限りない愛を注ぐ再生の神様なのだ。つまり大きな飛躍を遂げるには一度古いものや悪いものを壊すことが必要なのだよ。ならば諸君たち日本人が最も頼るべきは誰か? それを担う日本の神様とは?
シヴァ神は仏教で大黒天となり、日本ではオオクニヌシと習合した。つまり、今の時代に最も頼るべきはずばり! オオクニヌシである。
実際にオオクニヌシは、かつて荒涼としていたこの島を偉大な国へと創り上げた。まさに日本における「再生」「創造」の化身。そして、そのオオクニヌシに力を貸した神々こそが、「再生」に最も必要な存在といえよう。
最初に彼の妻となったヤガミヒメ。オオニクニシを何度も窮地から救った母サシクニワカヒメ。その時に蘇生を手助けしたキサカイヒメ・ウムカイヒメ、彼女たちを派遣した天つ神カミムスヒ。正妻となり何度も夫を窮地から救ったスセリビメ。娘を取られた悔しさから試練を与えるも、最後は国造りに期待を馳せた義父スサノオ。オオクニヌシを虜にし、愛の歌を詠みあったヌナカワヒメ。その国造り事業に協力を惜しまなかったスクナビコナにオオモノヌシ。天つ神の使者にも関わらずオオクニヌシに魅了され、出雲大社宮司家の祖となったアメノホヒ。そして、多くの神々の力で作り上げたこの国をオオクニヌシが最後に託した、我が日本の最高神アマテラス。
この12柱の神々に「破壊と再生」の時代の「再生」を託し、令和5年を優しさと力が溢れる年にしようではないか!!
そのためにもタカ(この手帳の著者、小野寺S一貴)や!!これらの神々と読者をつなぐための手帳を作りたまえ。我々龍神も惜しみなく力を貸すがね。さあ着手せよ!今すぐ!!
「はい。承知しました!」
「もう、ガガったら相変わらず無茶ぶりするわね」
僕と龍神ガガの声を聞く妻ワカが笑って答えた。
そうして完成したこの手帳。さあ、新しいあなたが始まります!!
本書「はじめに ~ガガの予言~」より
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