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既に260号を超える長い歴史の「RM LIBRARY」から、過去の傑作巻を2~3冊分まとめて復刻する「RM Re-Library(アールエム リ・ライブラリー)」。新シリーズ5巻目は、第2巻「マニ35・36・37形―改造荷物車のバリエーション―」につづく国鉄の荷物・郵便用客車で、「マニ60・61形 スユニ60・61形」を取り上げました。これはRMライブラリーの栄えある第138・139巻として刊行したもので、さらにカラーグラフ4ページを新規制作しています。
今回取り上げる4形式は「60」番代の形式名からわかるように鋼体化客車、つまり古の木造客車の台枠や台車などを再利用し、鋼製の車体を新製して輸送の体質改善を図った一連の車両です(ただし、ごく一部に鋼体化とは言えない車両も混じるのが、この手の形式の面白いところ…)。
マニ60形は鋼体化による荷物客車の基本形式で、鋼体化の段階で最初からマニ60形として誕生したグループと、他の鋼体化客車からの再改造で誕生したグループに2分されます。
当然外観も異なり、さらに後年の改造や、帳簿上と実際とで種車が異なるような事例も散見され、趣味的な興味は尽きません。マニ61形は、このマニ60形の一部に対して台車をTR11→TR23に交換したものです。
スユニ60形は郵便荷物合造車で、鋼体化の段階で最初からスユニ60形として誕生した車両のみで構成されます。
一方スユニ61形は全車が他の鋼体化客車からの再改造(一部に非鋼体化客車も含まれる)です。
両形式では荷物・郵便の荷重が異なるため、別形式とされたと考えられています。
本書ではこの4形式をまず番代ごとに分類し、なるべく多数の形式写真を収録することで個体差を明らかにします。
理解を深めるための形式図も収録していますので、模型製作にも大いに役立つことでしょう。
同著者によるRM Re-Library 2「マニ35・36・37形―改造荷物車のバリエーション―」とセットでぜひ揃えていただければと思います。
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