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古風(さきかぜ)十一(じゅういち)、話を聞く耳を持て。
裁きの陰で泣いている者はおらぬか。晩年の大岡越前を支え、少年の死の謎を追う若き十一。
町奉行から外れても、大岡越前は裁きが気にかかる。
十七年前、寺の年若い下男が折檻されて殺され、山桜の下に埋められた。父親が下手人御免の願いを出し、皆、お咎めなしと決した。
その事件にいま、ある疑惑が浮かぶ。大岡越前は、鷹匠の子・古風十一に探索を命じた。
あの裁きは正しかったのか?〈文庫書下ろし〉
辻堂 魁の「次」はこれだ!
味わい豊か、情感あふれる異色の事件帖。若き古風十一の活躍を描く、上質な時代書下ろし小説!
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