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敬愛する作家たちを描く、著者の原点となる散文集。
デビュー作となったユルスナール論に始まる十数年の思索の軌跡。
須賀敦子、長谷川四郎、島尾敏雄、山川方夫……、
「言葉と言葉、他者と他者とのあいだをすり抜けていくか細い線への、
つまり本質に触れそうで触れない漸近線への憧憬を失わない書き手」として私淑する十二名の作家の物語。
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