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医に捧げ遊びごころを知らざりし身が短歌(うた)知りぬ八十路を前に
著者篠山重威先生は、伝統ある京都大学医学部循環器内科の第7代教授として、心不全発症の分子機構、病態、治療に関する研究を続けてこられた、この分野の泰斗である。まさに「医に捧げ遊びごころを知らざりし」人生であったのであろうが、喜寿を超えて歌によって自分を表現する喜びを得られた。これは新しい可能性に挑戦するに年齢は関係ないことを実証するとともに、功成り名を遂げた老大家が初心者として新たな世界に踏み出すことの尊とさをも示す貴重な例である。出発は遅かったが、自在に詠まれた歌には
木幡池水面に桜散り敷けば亀が顔出し眼を閉ぢる
夜に入り川面が街の灯を散らすラインの橋にふたたび立ちぬ
コーヒーのかをりほのぼの部屋中に満つれば妻の目を覚ましたり
など心に残る歌も多い。ある時期同じ研究科に居あわせた偶然を誇りにも思うのである。・・・永田和宏「帯」より
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