終活で見つけた僕の青春

終活で見つけた僕の青春

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出版社
恒星社厚生閣
著者名
藤井建夫 , 田中朝子
価格
990円(本体900円+税)
発行年月
2022年8月
判型
四六判
ISBN
9784769916833

気乗りがしないまま始めた終活。その途中で手にしたものが、思わぬ宝物。青春の不安と恋への憧れなど研ぎ澄まされた思春期の情感を素直に表現した9編の散文と26編の詩。年配の方はなつかしい青春の思いと、若い方は今そのものとクロスオーバーする珠玉の作品。1 夏のない四季【うたたね 魚 不安 わからない いちよう 静寂 青春の忘れ物】
2 侘しい滑稽 【啓蒙なる言葉 緑洋(白浜にて) 孤独の魚 侘びしい滑稽 舟酔いのうた】 
3 八月中旬の感想【軽蔑すべき言葉 墓 耐え難い憂鬱 少年 美人の眼 ぼくのフルート】
4 かげろうのような恋 【恋人同士のゆめ ためいき おもいで かげろう さめたコーヒ 古い日記】
5 縮図 【縮図 廃村の秋】
6 少年と子犬 7 みどりの花 8 車中の風景 9 さよなら僕のメルヘン 10 みずいろの足蹟 11 月の女 12 女ひとり 13 雑感一束 14 廣告類似興味減少  「この書籍のタイトルをご覧になって「年寄りの恋愛話」かと思われた方がおられるかもしれないがそれは誤解である。今は亡き妻に「あんたも早く終活を始めた方がいいよ」と言われていたことを思い出して始めた終活の最初の成果がこの冊子なのである。本書に収めた詩や短編は、私が学生時代に『ノクチルカ』という学科(京都大学農学部水産学科)の親睦会誌に寄稿していたものである。ほぼ半世紀ぶりに読み返してみると、自分なりに青春時代が思い出されて何とも捨てがたく、それらを再集録して残しておきたいと思うようになった。終活というと要らない物を捨てるように言われることが多いが、私にとっての終活は物を増やすことになってしまったようである。」(おわりにより)。

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