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軽快なリズムの校歌戦前の匂ひ微かに「我が名を揚げん」
去った時代を惜しみつつ、今の世にかすかに潜む危機を鋭く嗅ぎ分ける。教員生活、在留外国人への日本語支援など教育に携わる場面が多いからこそ、物事を客観的に見つめ、冷静に詠う姿勢が涵養されていったように見える。
言葉にはできぬ思ひを歌詞にのせ若き力はホールを満たす
教員としての日々は「若き力」に支えられているようだ。幾多の卒業生を送り出す場所だからこそ、社会が正しくあって欲しいと願う気持ちはことさらに強い。
鰭ありし頃に戻らむ透明な記憶の海を遡るため
表題歌となった、こんな空想の歌も折々にあって楽しませてくれる一冊。・・・「帯」より
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