欧米とは異なり、国家主導で極めて強い世俗性を原則にして始まった日本の大学制度。戦後の新制大学制度のもとで形成された宗教者育成の実態を考察する。
目次
序章(江島尚俊)
第一章 仏教系大学における「僧侶」の養成とその特徴(武井順介)
第二章 キリスト教系大学における聖職者養成課程の比較分析(齋藤崇德)
第三章 宗教文化士の現状と課題(山梨有希子)
第四章 大学における臨床宗教師養成(高橋 原)
第五章 カトリック司祭の養成機関としての上智大学神学部の課題(山岡三治)
第六章 戦後の神道系大学と神職養成制度の変遷(藤本頼生)
第七章 近現代における曹洞宗の教育機関(林 淳)
第八章 立正大学における僧侶養成と日蓮宗の僧侶資格(安中尚史)
第九章 戦後京都大学の基督教学講座―有賀鐵太郎による二度目の誕生―(小柳敦史)
第十章 戦後の浄土宗学の展開と教育に関する一考察(柴田泰山)
第一一章 「ナショナル」な梵語学―近代日本における〈梵語〉学修のあり方をめぐって―(三浦 周)
第一二章 一九八〇年代の大学の「知」である現代思想は宗教を肯定したのか?(松野智章)
第一三章 大学設置基準の「大綱化」と宗教系私立における建学の理念教育(岡田正彦)
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