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「……心配しなくていいよ。……嫌だなんて言わない」
息を呑む気配が伝わって来て、遠慮がちに背中に手が触れ、次の瞬間、骨がきしむほどの勢いで抱きしめられた。
大きな胸に顔を埋め、力強い腕の中にすっぽりと収まって心臓の鼓動を聞き、微かに香る甘い移り香に大きく息をつく。
それは本当に温かく懐かしい感覚で、ようやく家に帰りついた迷子の子犬のように、心の底から安堵できた……。
様々な想いに翻弄されながら、次第に変化していく二人の心――。
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