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時間とは,いったい何なのでしょうか。古代より多くの科学者たちがこの難問に挑んできました。しかし今なお,その答えは出ていません。「時間が過去から未来へ流れるのはなぜなのか」「時間を巻き戻すことはできないのか」「時間にはじまりや終わりはあるのか」。そういった謎に,最前線の物理学者たちが取り組んでいます。
かつて,時間は誰にとっても平等で,同じテンポで流れつづけるものだと考えられていました。しかし20世紀はじめ,アルバート・アインシュタインがまったく新しい時間観を唱えます。なんと時間の流れ方は,状況によって変わるといいます。つまりアインシュタインは,時間は伸び縮みするものだと考えたのです。この時間の伸び縮みを利用すれば,タイムトラベルだって原理的には可能です!
本書では,時間の正体について,生徒と生徒の対話を通してやさしく解説します。時間の謎を一緒に考えてみませんか。
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