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「おなごはいくさの役には立たぬかもしれぬ。
だが、もっと大きな働きで陰の役割を担うこともできるのじゃ」(徳川家康)
関ケ原後、いまだ不穏な動きを見せる奥州。
家康の画策で津軽藩主・信枚に嫁いだ満天姫。
慣れない最果ての地での正室としての暮らし。
前夫である福島家の息子の存在。
襲い来る飢饉。
信枚への想い――
そして大切な人たちの死。
すべては江戸と津軽のために。
これは――女の関ヶ原!
「争うよりも、相手の真心を引き出し、いかようにして味方につけていくか。そこに思いをいたさねばならぬ。相手ではない。自らの生き方にかかわることじゃ」(満天姫)
波乱に満ちた家康の養女の生涯!
巻末には、直木賞候補でいま大注目の作家・永井紗耶子氏による特別解説を掲載!
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