大唐泥犁獄

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出版社
行舟文化
著者名
陳漸 , 緒方茗苞
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2022年8月
判型
B6
ISBN
9784909735119

唐の時代を舞台にスケールアップした乱歩の娯楽長編を読むような面白さ!

この驚天動地の恐るべき動機は、まさに僕の好みでした!

―― 作家 三津田信三さん推薦!



一族の内紛に勝利して大唐の二代皇帝に即位した李世民の治世、貞観三年の春。

霍邑県を訪ねた旅の僧・玄奘と従者の波羅葉は、県令郭宰の屋敷の女中から「県令夫人を祟る悪鬼を祓ってほしい」と申し出られる。しかし、対面した夫人が玄奘を一目見て発したのは、今すぐ霍邑から立ち去れという謎めいた警告だった。

その夜、郭宰の歓待を受けた玄奘は、師を殺め出奔した兄・長捷の足取りを追うために霍邑を来訪したことを明かす。前県令の崔?が自殺した事件に兄が関わっているかもしれないと告げる玄奘に、郭宰はこの地の人々が、崔?がその死後に地獄の判官となったと噂し、彼を祀った「判官廟」は霊験あらたかであると崇拝されていると教える。

逗留中、玄奘は二度にわたって殺されかける。襲われた理由も分からぬまま、醜聞を避けるため郭家を出、名刹・興唐寺に移った玄奘たちは判官廟に足を向けるが、そこで怪現象に襲われ三たび命を狙われる――

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