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人びとに備わる自然権(生存権)の危機を問う!?
人間が人間らしく生きる権利として形成された近代国家を支えた「自然権」を脅かすものは、独裁政治であり、戦争である。
そして今や地球規模で人類に迫る危機は環境汚染と破壊だ。限りなき欲望の果ての破綻を回避できるのは、“ 欲望を制御する” 人びとの理性である。だが、理性を育むべき“ 教育の現場” は見るも無惨だ!不可能性に晒される理性を、その理性自らの批判を通して理性的であるためには……。
【目次】
序
第一章 近代国家と「自然権」──その暗雲
第一節 近代国家──「自然権」の登場
近代国家の確立とその背景
近代国家を支えた哲学思想・「自然権・人権思想」
日本国憲法──権利の体系を中心に
第二節 近代国家──その後の展開
第二章 「自然権」の全面否定──戦争と平和
第一節 20世紀の殺戮・その要因
第一次世界大戦(1914年―18年)
第二次世界大戦(1939年―45年)
朝鮮戦争(1950年―53年)
ベトナム戦争(1959年―75年)
第二節 平和への道程──欲望の制御・永世中立・軍隊をもたない国々
軍隊をもたない国々の存在
自衛隊について
第三章 「自然権」──地球環境破壊
第一節 いま地球では何が起きているか
地球環境破壊の原点──地球温暖化
自然現象説
人為的現象説
地球温暖化の影響
? 大気汚染──地球環境破壊の原点
? オゾン層の破壊 ? 酸性雨と水資源の危機
? 土壌汚染・劣化 ? 海洋汚染
? 砂漠化──近年の現象に注目
第二節 それは制御可能か
世界的な取り組みと現状
? 国連の取り組み
? 国家・地方公共団体・経済界の役割
? 私達自ら実践すべき課題 ? なお問題は残る
終章 見えない解決への道程──教育への期待、その現実
教育の重み
大学の現状と再興
? 私の教員体験 ? 今日の大学教育・その現状
? 大学教育の再建
あとがき
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