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明けても暮れても目に見えない靄の中を動いているような日々――梅雨の晴れ間のゼラニュウムの緋。
広島の被爆者としての、国策への懐疑、不満、さらには怒り。
編集者、作家として、93 年の生涯をかけて「言葉」に関わってきた著者が、為政者の口説に失望をしながら、それでも書き留め続けた渾身のエッセイ集。
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