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2002年に出版された本書は、日本と韓国・朝鮮の関係史をコンパクトにまとめた入門書としてロングセラーとなり、増刷を重ね(第12刷)、累計約3万部のロングセラーとなりました。本書が特に力を入れたのが、近代日本と朝鮮との関係です。現在、日本と韓国の関係は「歴史認識」をめぐって、激しい衝突をくり返しています。本書は、両国の衝突の原因となっている「歴史認識」を解きほぐすための入門書として、明治政府が朝鮮半島をどのように侵略し、植民地支配したのか──その具体的事実を知ることを重点に置いて、古代から近現代まで17の項目を挙げました。
今回の増補改訂にあたって、大幅に加筆されたのが、「8 立ち上がる朝鮮 抗日のたたかい」です。日清戦争のきっかけをつくった「東学農民革命」に対して、日本軍が皆殺し作戦を展開したことを詳述しました。歴史の教科書ではごくわずかな叙述しか見られませんが、日本軍最初のジェノサイド作戦として知っておくべき歴史事実です。
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1 現代に生きている古代の日本と朝鮮の関係
2 日本への蒙古襲来と高麗の対モンゴル抵抗
3 豊臣秀吉の朝鮮侵略
4 「朝鮮は眠っていた」というのは本当か
5 「征韓論」とその批判
6 江華島事件
7 日清戦争は「朝鮮独立」のための戦争か
8 立ち上がる朝鮮 抗日のたたかい
9 日露戦争、そして朝鮮の植民地化へ
10 朝鮮での植民地化反対運動
11 韓国併合
12 三・一独立運動
13 日本の植民地支配は朝鮮の近代化を進めたのか
14 朝鮮支配と切り離せない「満州事変」
15 侵略戦争の拡大と朝鮮人の「皇民化」
16 「敗戦」と「光復」
17 朝鮮戦争と日本
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まずは過去に何があったのか、その歴史事実を知ることが互いの信頼関係を醸成する第一歩となることを願って、本書の増補改訂版を出版しました。
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