満州分村移民と部落差別

満州分村移民と部落差別

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出版社
えにし書房
著者名
エィミー・ツジモト
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2022年8月
判型
A5
ISBN
9784867221112

被差別部落の融和事業、農村の満州開拓移民事業の国策が重なった、極めて特異な形で大陸に送り出された「来民開拓団」は、稀にみる悲惨な最期を迎えたとしてその名を残す。敗戦とともに原住民の襲撃にあい、子供を含む276人全員(証言を後世に残すために脱出した1人を除いた)が集団自決するに至った全容を明らかにする。歴史背景から当事者の証言、資料を丹念に積み重ね、現在までを追い、悲劇の遠因としての国策を厳しく断罪。ソ連兵への「性接待」で知られる黒川開拓団との関係など、貴重な史実多数。



〈目次〉

プロローグ

第1章 めざめ

 進 出/東学党の乱/義和団の乱/日露戦争/批 判/爆 殺/満州事変/国際連盟/加藤完治



第2章 満州国

 試験移民/分村移民/百万戸移住計画/解放令/融 和/融和事業完成十カ年計画



第3章 来民開拓団

 来民開拓団/意 図/先遣隊長―宮本茂/楽 土/皇国民/身分差別/惜 別/学 舎/分村計画



第4章 破 壊

 最後の夏/望郷/八月十五日/決 別/八月十六日/八月十七日/八月十八日 脱出/陶頼昭へ



第5章 対 極  

 慟 哭/二重差別/黒川村/対 極



終 章 灯 影

 来民駅/せめて一人/ソ連抑留/ユダヤの民も/土盛の墓/悔 恨/慟 哭/満鉄員/後添え/経営指導員/遺 骨/問い続けてなお



エピローグ

おわりにかえて

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