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被差別部落の融和事業、農村の満州開拓移民事業の国策が重なった、極めて特異な形で大陸に送り出された「来民開拓団」は、稀にみる悲惨な最期を迎えたとしてその名を残す。敗戦とともに原住民の襲撃にあい、子供を含む276人全員(証言を後世に残すために脱出した1人を除いた)が集団自決するに至った全容を明らかにする。歴史背景から当事者の証言、資料を丹念に積み重ね、現在までを追い、悲劇の遠因としての国策を厳しく断罪。ソ連兵への「性接待」で知られる黒川開拓団との関係など、貴重な史実多数。
〈目次〉
プロローグ
第1章 めざめ
進 出/東学党の乱/義和団の乱/日露戦争/批 判/爆 殺/満州事変/国際連盟/加藤完治
第2章 満州国
試験移民/分村移民/百万戸移住計画/解放令/融 和/融和事業完成十カ年計画
第3章 来民開拓団
来民開拓団/意 図/先遣隊長―宮本茂/楽 土/皇国民/身分差別/惜 別/学 舎/分村計画
第4章 破 壊
最後の夏/望郷/八月十五日/決 別/八月十六日/八月十七日/八月十八日 脱出/陶頼昭へ
第5章 対 極
慟 哭/二重差別/黒川村/対 極
終 章 灯 影
来民駅/せめて一人/ソ連抑留/ユダヤの民も/土盛の墓/悔 恨/慟 哭/満鉄員/後添え/経営指導員/遺 骨/問い続けてなお
エピローグ
おわりにかえて
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