出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます
テレビCM業界を疾走する若者の痛快冒険譚。
物語はいよいよ「狂乱のバブル」の1980年代へ!
1970年代始め、テレビCM業界の末端に潜り込んだ21歳の吉野洋行は、
持ち前の度胸の良さと個性的なアイデアを武器に、10年を経ずして、
業界大手の制作会社でヒットを連発する監督にまでのし上がった。
だが、ある出来事をきっかけに組織のコマとして生きることに限界を感じ、
自らの会社を立ち上げる。才能に溢れた若い仲間たちと共に
大海原に漕ぎ出した洋行の前には、「バブル」という大波が迫っていた。
【これまでのあらすじ】
一九六七年、高度成長期まっただ中の日本。
東京の新興住宅地で暗中模索の青春を過ごす高校三年生・吉野洋行の人生は、
テレビCMの制作現場でのアルバイトをきっかけに一変する。
時代の最先端を行くクリエイターたちの仕事ぶりに魅了されたのだ。
進学した大学を中退し、広告業界入りを目指す洋行の元に、
パリで撮影するCM制作チームをコーディネートする仕事が舞い込む。
当初三ヵ月の予定だった旅は、様々なトラブルに巻き込まれ、
一年間に及ぶヨーロッパ大陸を股にかけた大冒険になっていた。
一九七〇年、日本中が大阪万博に沸き立つ最中に帰国した洋行は、
親友の伯父・森山の紹介で三流零細プロダクションに入社する。
CMディレクターとしてのスタートラインについたものの、
はじめて監督したCMは、スポンサー社長が横領、脱税で逮捕され、お蔵入り。
その後、CM制作会社に転職するも、任される仕事は地方商店街のCMづくりだった。
それでもめげることなくユニークなCMを生み続け、
二年後、中堅のCM制作会社・東洋ムービーにステップアップし、
さらに二年後、業界最大手のニッセンのディレクターの座まで上り詰める。
だが、好事魔多し。ニッセンでは外様への偏見から疎外され、
私生活では、アルバイト時代から憧れていたチョッコの死、
数々の波乱を乗り越えて結婚したナツキとの離婚。
この苦境にも、持ち前のポジティブさで立ち向かった洋行は、
化粧品最大手の美生堂はじめ、多くのCMでヒットを飛ばして広告賞の常連となり、
ニッセンの中核を担うディレクターをなっていく。
そして、ある女性に新たな運命を感じはじめる……。
【目次】
第一章 僕のベルサイユへようこそ
第二章 おわりとはじまり
第三章 EDO離陸、そして飛翔
第四章 マクベスの妻
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。