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●●●徳間時代小説文庫、書き下ろし新シリーズ●●●
「おまえさん、悪相が出ているね」
黙って座ればピタリと当たる。
上方仕込みの観相で下手人を挙げる、江戸のシャーロック・ホームズ、
同心早瀬菊之丞、登場!
文芸評論家・細谷正充氏絶賛!
ミステリーのさまざまなスタイルを、江戸の世界に落とし込み、独自の捕物帳にしているのである。
ここが本書の最大の魅力だと断言したい。
捕物帳ファンだけでなく、ミステリー・ファンも喜ぶであろう新シリーズ。
今後、長く続いてほしいものである。
(解説より)
【あらすじ】
南町奉行所定町廻り同心、早瀬菊之丞。
相撲取りのような巨体に歌舞伎の悪役のような面相は、およそ同心には見えぬ。
だがその実は顔や身形から人の性格や運命を判断する観相術の達人。
次男坊である気楽さから盛り場を冷やかして歩くうち、旅芸人一座に加わって
大坂に流れ着いた菊之丞は、観相見の達人、水野南北に師事したのだ。
さらに人の骨組みを観る骨相で敵の関節を外したり、急所を一撃する技も習得している。
ある日、高級料亭で直参旗本が毒殺されたとの報せが。同心になって初の探索だ。
菊之丞は手下の岡っ引、薬研の寅蔵を連れて料亭へと向かった……。
【目次】
第一話 毒の戯れ
第二話 帰って来た相棒
第三話 鯉屋敷の怪
第四話 奇妙な茶碗
解説 細谷正充
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